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稲作の作付け計画A 平成28年 東北ブロック

生産者名 下記は事例ですが、各圃場にあう設計すると良いです。
清浄な土と汚染していない種を基本として、太陽と水の三位一体の力を発揮させ、日当たりと水温など自然の恩恵を頂く自然順応型稲作を目指します。
作付け実施計画を記入て下さい。
圃場名 日本海平野地 中山間地 北部寒地。
東北南部温暖地それぞれでの立地環。境気象に合う稲作が望ましい。
圃場場所
圃場条件 上記の事情を考えて対応する。
気温・日照時間・強風排水・地下浸透水有無・隣接圃場・土質など。
品種特性 あきたこまち(秋田)・ひとめぼれ(岩手県南)・津軽ロマン(津軽)・こしひかり(福島)・いわてっこ(岩手県北)・まっしぐら(青森)・かぐやもち(岩手)・こがねもち・ひめのもち各地の品種資料参照。 品 種
自家採種年数 前年の採種したもので乾燥と胴割れ、病原菌のない充実した籾。
播種準備
脱茫比重選
茫。枝硬を取り粃や未熟籾除去。温湯処理する前に、篩い、風選する。
粳、糯混合や温湯処理をしない場合、塩水選で選別しその後水洗い。
温湯処理 60℃の温湯に10分間を確実に。直ちに冷水で常温にする。
温湯処理器無い場合でも上記参照。
種籾の量は少なめにし、温湯を下げず。処理前の比重選は極力控える。
浸種期間 10℃で10日(積算100℃)目安にする。
種まき前13日前後。早すぎず。
水交換の時水温を下げすぎない。
複数品種は避ける、水交換は2日毎。
催 芽 催芽器使用の時は芽だけ伸ばさず、催芽ムラを出さないように適温で。
箱積み重ね芽出しは極力避ける発芽ムラで。
ハウス内に移動した場合光が強すぎた時、白化現象となり葉が白くなるその為、日除けポリなど使用すると軟弱徒長する。
播種日 播種日の基準
地域の気象環境と圃場の立地条件又地域の営農指針を参考に決める。
それより早くも遅くもなく確実に早いと軟弱。遅いと老化苗に注意。
稚苗(2.5葉)― 育苗期間30日間前
中苗(3.5葉)― 育苗期間35〜40日間前

出穂期 稲作の基準  (例)8月15日
幼穂形成期 ―25日間  7月20日
穂首分化期 出穂前日  7月13日
分蘖期 ―30日間  6月13日
活着根の確立期 ―20日間  5月23日

(例) 中苗育苗の場合
田植え ― 5月23日
育苗期間、3.5葉―40日間  4月13日
播種日  4月13日
気温が低いときには保温育苗が必要
播種日
播種量 稚苗育苗  一箱当り  110g前後
中苗箱ばらまき  一箱  80g〜110g前後

薄蒔きの場合は単位面積当りの苗数を確保する為苗箱を増やす事。

ポット点播き     一穴    2〜3粒
床土散播き    一坪    一合前後
育苗様式
ハウス
耕起後代掻き整地して床土を羊羹状態に、床土は粘土系は避け、
春先の低温弱光でも地温が上昇し易い壌土を使用して幼根でも土の養分を吸収出来るようにする。又淺起均平も播種した中苗箱を隙間なく置く箱下には根切りネット以外のポリは敷かず床土に根を伸ばす。

中苗3.5葉前後
耕起細土整地して播種した苗箱を敷く
箱内育苗―2.0〜2.5葉前後
育苗様式
ハウス
トンネル
稚苗育苗 箱土が少ないので充実した種を使用。
箱下育苗箱=3.5〜4.0葉 前後
中苗育苗 床土のチッソが吸収しやすい環境作り。
温度管理 25〜30℃ 特に夜間温度10℃以下に注意
育苗管理 田植え一週間前から外気温に慣らす。育苗箱の床土だけの育苗は養分不足となり、軟弱徒長苗となり、養分蓄積の少ない苗では、東北地方の気象環境の厳しい。
田植え後の生育の遅れにつながることも。その為穂数、籾数不足になり易い。
トンネル育苗 資材はあまり必要ではないが、ポリが風で剥がれたり、水浸しなど朝夕の温度管理に結構手がかかることも。
夜間温度は急激に下がるので10℃以上に保つ為保温資材で被覆が大事。
ポット中苗 ポット床土が少なく、3.5葉に生育するには床土の養分吸収が必要です。
その為畑状態から苗床に早めに代掻きしておく。出来ればトンネルを作り苗床を保温するとよい。
露地又
折衷苗代
南部温暖地以外は育苗温度が低く発芽成長途中生育ムラ、カビ、病気 鳥害もなり易い。
何れも育苗期間が短いので日照時間と温度で澱粉蓄積に努めるとよい。
田植え日 冷たい強風日は避ける。
田植日が遅くなった場合は分蘖茎数が少なく穂数不足で低収量となり易い。
田植日
坪株数
苗 数 3〜5本程度。
一株苗数多いと分蘖が少なく細く充実した茎は期待出来ない。根張りも競合する。
苗数
苗 丈 12〜18pとし徒長苗は控える。 葉令
栽植密度 坪あたり 60〜65株
本田の準備
耕起
代掻き
荒起 出来るだけ土を乾かして作業をすると良い。
荒代仕上げ代掻き 淺耕高速代掻きも。
耕起日
代掻き日
荒代掻き
仕上げ
代掻き
本田管理 一般のイナ作のように田植え後の肥効調整は出来ません。
その為充実した苗を植えることが大切です。
水管理 田植え後は淺水管理。
成長に従い深水にし但し苗の葉耳を水没させない。
植え付け後の水田は水温が低いので常に湛水し土壌を出来るだけ早めに還元状態にさせる。
除草作業の祭は完全落水はしない。
除草作業 初期除草 以下、生産者の実例を参考に。
中期除草

後期止め草
止め葉展開〜乳熟期は控える
出穂後のひえ取り

水生生物を味方に、雑草の種を減少させる事も。
生育ステージ
活着期間
分蘖期

最高分蘖期
出穂前 45日 生育目標は(数字)を入れて下さい。
有効茎数

一株
平均穂数
生殖転換期 出穂前 40日
寒冷地稲作は転換期がハッキリしない。
分蘖と穂作りが同時になっている。
一株
平均籾数
(完全登熟)
穂首分化期 出穂前 32日
茎の中で穂の元が作られ、枝硬籾数が形成される。
幼穂形成期 出穂前 25 日
幼穂が数ミリに成長。充実した茎に保護されて育っている。
低温や異常高温の外気温から幼穂は保護されている。
減数分裂期 出穂前 15日前後
蓄積養分が不足し親離れした分蘖茎の本葉二枚以下の幼穂は減少する。
止葉展開
出穂始期 米作りの設計は出穂期を起点としている篤農家がたどり着いたのが此処にあります。 出穂日
出穂50%
出穂終期 充実した鞘葉と気温、光環境、安定した気象での出穂は登熟前半の促進になり後半の気温低下でも稔らせることが可。
初めて高品質高収量が期待される。
条件とは
@ 止め葉以下二枚は活力あるもの
A 根張りがしっかりしていること
揃い期
開花期 出穂始期〜終わりまで7日としそれ以上にかかった場合は出穂前の生育過程に問題があります。
登熟期間 受粉後速やかに炭水化物の転流が始まり穂が傾きます。
実るほど頭を下げる稲穂かな
そして、上位葉が直立して太陽光線を充分に頂炭水化物の転流が旺盛となり増収が期待出来ます。
最近の稲は長期間かかり又一株の中で穂が垂れているものと遅れた穂があったりしているのは変調を来してるのではないか。
又葉が変色、損傷している場合は、葉の細胞が荒く薄いため災害を受けやすく稔りが悪くなることもある。
台風襲来前に稲刈りが終了出来るようにしたいものです。
出穂日から登熟まで積算
850〜1,000℃
詳しくは地域の普及所を参考に。
稲刈り 穂の枝硬が半分程度褐色になってから籾の水分20%前後。但し籾水分18%以下となると乾燥の時胴割れが出やすい。 稲刈り日
種取り 種取りの場所ー異品種や慣行圃場の隣接から避ける。選抜も。
少量の場合は手刈り自然乾燥。
大量の場合は最初の稲刈りし乾燥。
何れも、14%その後に選別作業。
乾 燥 乾燥機使用の時は籾の水分未熟米の割合により温度時間を調整。
テンパリング乾燥の時は次の刈り取りを考え充分な時間を取ること。
籾摺り それぞれの籾摺り機に合わせて作業。
選 別 米選機の編み目の調整。
米粒を見て1.75〜1.9摘便に。
保 管 玄米保管
収穫後の米の老化を抑えるための対策。
秀明自然農法のお米は美味しいが、50日が経過すると、急速に老化して普通米と同程度になってしまう。
参考、酒田の山居倉庫など。

圃場に合う種の選定。健苗作り、水管理、除草対策などを改善しても 最終的な収量にならない場合もあります。米作りはこれらも大事ですが 更に火水土と地域環境と自然の恵みを充分に頂くことです。
お米は八十八の手と昔から言われているように総合したものです。
誰でも出来、普遍性でなけれはなりません。そして 将来の自然環境激変にも耐える全天候型の稲作であり。高品質、高収量を目的にしたいものです。
稲は基本的に3の数字で生育する。
稲は隣接と補完する特性がありますので耕作者の心が通じて稲が喜び全体の収量が確保されます。

6/28撮影しました

「品種 亀の尾」

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